私がそれに出会ったのは中学生の時。
iPod nano 4thに入っていたPodcastで、「音楽を聴く以外に何かできないのか...」と探して見つけたのがきっかけ。
初めてPodcastで聴いたオーディオドラマ。
自分にとってそのオーディオドラマは、のちに自分の精神状態をコントロールするためのツールになりました。
日々の通学時間はもちろん
昼も。夜も。雨の日も。苦しい時も。嬉しい時も。悲しい時も。つらい時も。それらを乗り越えた時も。
オーディオドラマを聴きながら...
物語の登場人物の感情思考と、今の自分の状態を重ね合わせながら
自らの心を整理し、悩み
どうしようか考える。
ぼーっと遠くを見ながら帰路の電車に揺られたり。
そうすると心がとても落ち着くんです。
なぜ落ち着くのかわからない、けど
いつもそうしてきたから
いつも私の傍にいてくれたから
いつの間にか私自身の心が
オーディオドラマに落ち着きや癒しを求めるようになったのかもしれない。
もう
ただのオーディオドラマではなくなりました。
物語のシーンひとつとっても、自分の心の状況次第でその時考えたことや心情が変わる。
それを何年も繰り返している。
物語の解釈は変わらなくても、自分のその時々の心の解釈が同じなんてことは一度もありません。
9年になる。繰り返して9年。
そのオーディオドラマには9年分の想い、心情、思い出が詰まっている。
聴くだけで思い出の情景や、過去の自分、匂いまでも記憶が思い浮かびあがるほど。
染み付いて離れない
私だけの、私のためのオーディオドラマ。
いつまでも私の心と一緒にいてください。